ハーレーダビットソン福井・金沢・富山 スタッフブログ

ミルウォーキーエイト全バラ

2017.01.21

こんにちは!サービスの井上です

突然ですが、皆さんはミルウォーキーエイトエンジンの中身を見たことがありますか?
もちろんないですよね?
私、先日見てきたので、皆さんにも見せちゃいます!

 

ここは、私がエンジンの研修に行ったHARLEY-DAVIDSON UNIVERSITY JAPAN です。
略してHDU、東京にあります。
どうでもいいですが、私はこの時初めて、北陸新幹線に乗りました!
いつも東京へは車に乗って行っていたのですが、新幹線の速さにはびっくりしました!

01 welcome

 

2017年ツーリングモデルに搭載されたミルウォーキーエイトエンジンは、
排気量107と114キュービックインチと、これまでより大排気量化に加えまして、
4バルブシングルカムバランサー機構搭載の、まったく新設計のエンジンです。
そのほとんどの部品が変更されて、
Vツインの基本構造は一緒ながらノイズの軽減や強度の確保につながっています。

 

03 model

それではこれらの変更点を、分解写真を交えてお送りします!

 

 

まずは、腰上の全バラから行いました。
これがロッカーカバーシリンダーヘッドという部品です。
各ヘッドに、バルブが4本ずつついているのがお分かりですか?
また、ロッカーアームはエボ、ツインカムと違っており、
1つのアームが2つのバルブを作動できる形に変更されています。

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そしてこれが、取り外したカムの構成部品です。
エアクリーナーの下のカバーを開くと出てきます。
カムシャフトが1本に、そしてオイルポンプが大型化されています。

 

06 cam

ミルウォーキーエイトはシリンダーヘッドにオイル通路(ツインクールドは冷却水)を新設計したことによって、冷却効果を高めています。
オイルポンプを大きくしたことで、この新しいオイル通路に大容量のオイルを供給可能になり、エンジンの発熱を抑えます。

 

 

 

ここまでの部品が外されたエンジンです。
シリンダーピストンクランクシャフトが残っています。
大きなピストンですね。
シリンダーの高さも、排気量アップに伴って長くなりました。
どんどん分解していきます。

07 piston

 

こちらが、クランクケースが分かれたところです。
左がバランサー機構のバランサーギアバランサーシャフトです。
右の大きいのがクランクシャフトフライホイールになります。
バランサーはアイドリング時の一時振動を75%相殺しています。
残りの25%は、4点ラバーマウントにて受けています。
これによって心地よい鼓動感だけがシャシーに伝わるイメージです。

08 balancergear
そしてそれらも全て外しました。

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残ったのはケースだけ。

10 crank

 

いかがでしたでしょうか?
ツインカムとミルウォーキーエイトエンジンの違いや、
普段なかなか目にしない分解状態のエンジン画像が
皆さんにお楽しみいただけたのなら幸いです。

実物をご覧になりたいあなたのために、
当店では試乗車やオリジナルカスタム・フリーウィーラーをご用意しまして、
ご来店をお待ちしております!
ぜひ店頭にお越しくださいませ!!

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